取り付け場所ごとの窓の呼び方
天窓(てんまど)
屋根や天井に設けられた窓のことです。
壁の窓よりも3倍の光を取り入れやすいとされていて、室内を自然光で明るくでき風通しも良い窓です。夏場は日差しによって暑くなってしまうので、きちんと遮熱を行う必要があり、きちんと施工できていなかったり、経年劣化によっては雨漏りしてしまう場合があるので、定期的なメンテナンスが必要です。
掃除に関しても、屋根や天井に設置されているので基本的に拭き掃除などはご自身ではできません。
別名:トップライト、ルーフウインド
高窓(たかまど)
壁の高い位置に設ける窓で、低い場所にある窓よりもプライバシーの確保ができ、光も取り込みやすく、風通しも良い窓です。
壁の低い位置に設ける「地窓」と組み合わせると、暑くなり上に集まる空気を高窓から出し、冷たい空気を地窓から取り入れる「重力換気」が可能になります。> 注意点として、高い位置にあるためリモコン(電動)やチェーン(手動)などを使用しないと開閉できません。また、ある程度天井までの高さが必要になります。
地窓(じまど)
腰高窓(こしだかまど)
大人が立った時の腰の位置あたりから上に設けられる窓です。
窓の下にスペースができるので家具を配置できたり、採光と風通しを確保したまま空間を活用することができます。テラス窓に比べると小さいため、採光、換気の能力は劣ります。
別名:腰窓(こしまど)
テラス窓
床とほぼフラットなところから立ち上がる窓で、同じように床に接した地窓と違い大人がたったまま通ることができる大きな窓で、主に部屋と庭・テラス・ベランダを繋ぐところに設けられます。
大きいため、光を多く取り込むことができ風通しもよく、庭など外の景色を楽しむことができます。
ただし、大きいだけにきちんと断熱しないと室外の気温の影響を受けやすく、飛来物や不正侵入にたして防犯などのへの対策も必要となります。
昔、この窓からほうきで部屋のホコリを外に掃き出していたことから「掃き出し窓」とも呼ばれます。
最近では取付場所にかかわらず、高さ180cmを超える大型の窓はテラス窓と呼ぶ場合もあります。
別名:掃き出し窓(はきだしまど)、掃わき出し窓(九州地方のみ)
出窓(でまど)
壁よりも外に出っ張るように設けられる窓です。
光を多く取り込むことができ、外に出っ張ることで部屋の奥行きが広く見え、出窓で広くなった場所は棚のように利用することもできます。
デメリットとして、夏場の熱や冬の冷気が出窓部分に溜まりやすく、夏は暑く冬は結露が発生しやすくなります。
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「窓」は開き方の違いによる名称のほかにも、取り付ける位置の違いによって呼び方があります。
今回は、その呼び方と特徴をご紹介します。