家への侵入が心配
なぜ防犯対策が必要なのか?
侵入犯罪の半数近くが住宅で発生している
侵入窃盗や侵入強盗などの侵入犯罪の45%前後が住宅で発生しています。
また、侵入窃盗のおよそ33%が一戸建ての住宅での発生ですが、侵入強盗では一戸建て住宅と3階建以下の共同住宅でほぼ同等の発生件数となっており、一戸建て住宅だけでなく共同住宅であっても侵入を防ぐための対策が必要です。より悪質な侵入犯罪増加のため
空き巣や忍び込み、居空きのように人の目を盗んでこっそりと侵入し盗みを働く侵入窃盗は、平成16年から減少してきています。
ですが、強引に侵入し暴力や脅迫など力を使い無理やり盗む侵入強盗や侵入強盗に伴う身体犯(侵入強盗のうち、強盗殺人・致死、強盗傷人、強盗・強制性交など)は減少傾向でしたが、令和4年は住宅を対象とした侵入強盗、侵入強盗に伴う身体犯ともに前年比で増加しています。また、昨今のニュースでも耳にすることが増えてきています。侵入犯罪の侵入口と主な手口
侵入窃盗の侵入口
侵入窃盗の侵入口は70%以上が「窓」、「表出入口」となっていてこの2つにきちんと防犯対策を行うことが侵入のリスクを減らすにつながります。
また、4階以上の共同住宅でも窓からの侵入が2番目に多くなっています。高層階だからといって油断をせず、しっかりと施錠や対策を行う必要があります。侵入窃盗の侵入手口
一戸建・共同問わず住宅への侵入手口として最も多いのが無締りです。
カギのかかっていない窓などから侵入する方法で、窓やドアにきちんと施錠をする習慣をつければ防ぐことのできる手口でもあります。無締りの次に多い侵入手口です。
ガラス破りには窓のカギ付近にドライバーなどでこじるように小さな穴を開けそこからカギを開けるこじ破りや道具でガラスを叩き割りカギを開ける打ち破りなどがあります。なんらかの手段を用い取得した合カギでの侵入で、戸建てよりも4階建て以上の共同住宅では2番目に多い侵入手段となっています。
合カギの不正利用を防ぐためには、ドア付近に合カギを隠さない、必要以上に合カギを作らない、カギを他人に見せないなどを徹底し、賃貸であればカギがきちんと交換されているかもきちんと確認する必要があります。侵入犯罪を防ぐための対策
日常的に防犯を意識する
侵入される最も多い理由は無締りです。まずは施錠をきちんとすることが防犯対策の第一歩です。
4階建以上の共同住宅でも、窓からの侵入が多くありますので、たとえ高層階だからと油断せず、施錠を習慣づけることが大事です。
他にも、侵入時に上階への足場になりそうなものをきちんと取り除き、身を隠せないようできる限り見通しの良い状態や構造にしておくことも必要です。窓や出入口の施錠
足場をつくらない
見通しをよくする
ガラス破りを防ぐ
侵入者は、侵入するまでに5分かかると約7割が、10分かかると9割以上が侵入をあきらめるとされています。無締り以外の侵入手口で最も多いガラス破りにしっかりと対策をとることで侵入を抑えることができます。
ガラス破りの対策としては、「防犯合わせガラス」、「防犯フィルム」があり、なかでも警察庁をはじめ民間を含む複数の団体によって構成される官民合同会議が認める「CPマーク」付きのものは、防犯性能の高い建物部品の試験基準を満たしたもので、色々な侵入攻撃に対し5分以上耐えることが認められています。ただし、防犯フィルムに関しては基準を満たしたフィルムを専門の資格を持ったものが施工する必要があり、厚みが5mm未満の単板ガラスや、5mm厚以上でも型板ガラスや強化ガラスではCPマークの基準を満たすことができません。
また、防犯フィルムはガラス全面に貼り付ける必要があり、ガラスの一部に貼っても十分な防犯効果を得ることができません。侵入をはばむ
侵入者の侵入口としては、窓と表出入り口が70%以上となっています。この侵入口にもしっかりとした対策が必要です。
窓への対策としては、「面格子」、「雨戸」、「シャッター」があり、それぞれCPマーク付きの防犯効果の高いものがあります。ただし、面格子に関しては外から中に入ることができなくなりますが、中から外にも出ることができなくなります。
取り付ける箇所を考え、どの対策が最適かをしっかりと考える必要があります。
表出入口への対策としては、「取替玄関ドア」、「取替玄関引戸」があります。セキュリティを強化するパーツやカギなどが用意されています。取替玄関についてもCPマーク付きのものがあります。
窓や玄関のガラス部分を防犯合わせガラスに替え、組み合わせることで防犯効果はさらに高まります。関連する記事